リリース:2003年
収録時間:38分54秒
解説:臼杵成晃、松永良平

SONG LIST:
1. 弟義父さん
2. チャイニーズスケーター
3. モー
4. ベラマッチャ
5. 裸で駆けてく
6. 新巻鮭
7. 七七日
8. みんなのユタ
9. OUTRO
10. モズレア
11. 京都

SAKE ROCK
YUTA
(Sakerock/sake-0002)
¥1,000 [CD]

2002年の暮れに、ひっそりと自主制作リリースされたサケロックのファースト・フル・アルバム『YUTA』。そのうららかなメロディは、いつの間にやら人づてに噂が噂を呼び、ほぼノン・プロモーションにも関わらず初回2,000枚がソールド・アウト! と、最近じゃとんとご無沙汰の「ちょっといい都市伝説」を体現する1枚。あちこちのレコード店で再プレスのリクエストが叫ばれる中、完売御礼記念として届けられたのが本新装盤。しかも「モズレア」と「京都」の2曲をボーナス・トラックとして追加収録(「モズレア」は、今やお宝音源となっている幻のデビューCDからの1曲。そして「京都」は、サケロックのマスターマインド、浜野謙太の未発表ソロ・アルバム『京都の夜』から)。「サケロック」なるグループ名が、マーティン・デニーの曲名に由来していることは今や周知の事実だけれど、本作を覆っているイージー(つまり楽チンで泰安)なムードは、まさに往年のエキゾチカを覆っていたそれ。にも関わらず「ああ、ラウンジーな感じね?」なんて安易な意見を寄せつけず、サケロックがサケロック自体としてモノリスのごとく屹立する様を聴くにつけ、結局、口をついて出てくるのは「音楽ってええなあ」なんて思いっきり基本に立ち返る言葉と笑顔だったりする点に、彼らのひょうひょうとした奥深さと大きさがあるのでしょう。ラテンもジャイヴもスウィングも飲みこんで、そこにカクテルと泡盛、そして笑い薬を少々。間髪入れず柑橘をキリッと絞った爽やかさ。まだ音楽が未分化だった時代を図らずも描き出してしまった恐るべき若者たちの第一歩。2004年4月に弊コンペアノーツよりリリースされた『慰安旅行』ともどもぜひ。

SAKE ROCK: www.sakerock.com